イメージ画像

夏の夜の風物詩、馬瀬地域の伝統漁法「火ぶり漁」

地域:

8月下旬から9月上旬にかけてのわずかな期間、下呂市馬瀬地域を流れる清流「馬瀬川」で行われている伝統漁法があります。 夏の長い日が暮れ、辺りが暗くなると、松明(たいまつ)やかがり火、音を使い、静かに休んでいる鮎を驚かせ、逃げてきたところを網で捕まえる…… その名も「火ぶり漁」です。 昔から馬瀬地域の風物詩だったこの漁法は、時代の流れとともに一時なくなりましたが、幻想的な雰囲気を再現しようと、2012年に地元の皆さんの手で復活したそうです。

馬瀬川が育んだ最上級の鮎

イメージ画像

岐阜県の山深い場所に位置する、下呂市馬瀬地域。 1年を通じて四季折々の風景を楽しめるほか、日本三名泉にも選ばれている下呂温泉なども近くにあります。 また、食文化も魅力的。身が引き締まって美味しい川魚・鮎は馬瀬の代名詞! 豊かな自然が残るきれいな川でしか育たない鮎。特に馬瀬の鮎は味と香りが良いと評判です。「利き鮎会スペシャルinTOKYO」において、馬瀬の鮎はグランドチャンピオンにも選ばれたそうです。 ※「利き鮎会スペシャルinTOKYO」は、高知県の友釣会が主催する団体「利き鮎会」が、優れた河川環境を表彰する目的で全国から出品された鮎を審査する大会です。

イメージ画像

夏の鮎漁解禁とともに、馬瀬川には県外からも多くの釣り人がやって来るとか。 日本古来の毛針を用いた「テンカラ釣り」や、鮎の縄張り内におとりの鮎を進入させ、追い払おうとする習性を生かして引っ掛ける「友釣り」など、いろいろな釣り方があるそうです。 その中でも見応え十分なのが、夜の馬瀬川で行われる伝統漁法「火ぶり漁」。その見所をご紹介します。

松明やかがり火を用いて、鮎を網に追い込み捕える漁

イメージ画像

馬瀬川に関する情報発信基地「フィッシングセンター水辺の館」前の馬瀬川で行われる火ぶり漁。 昼間は、川遊びや魚つかみ体験、バーベキューなども楽しめる場所として、家族連れの観光客で賑わっています。 朝晩の気温が少しずつ下がり、夏の終わりを感じはじめる8月下旬から9月上旬の夕暮れ時。川岸にかがり火が一斉にたかれます。同時に「ホーホー」という掛け声が山峡に響き渡り、竹ざおにつるされた松明を揺らしながら、漁師が川の中を移動しはじめます。 この光と音に驚いて逃げ惑う鮎を、しかけた網へと追い込むのが、この漁のポイント!

イメージ画像

松明とかがり火に照らされ、川面が美しく輝く光景はとても幻想的で、しばし時間を忘れて見とれてしまいます。

漁を眺めながらの食事は、自然の恵みに感謝できるとっておきの体験

イメージ画像

火ぶり漁の楽しみの1つは、実際に鮎を味わえること。川辺で鮎料理と地酒などを楽しみながら漁を待つ食事コースを予約すれば、心地よい夜の風に当たりながら美味しい鮎が楽しめます。 また、火ぶり漁の終了後は、鮎のかかった網を見ることができ、希望すれば網から鮎を外す作業も体験できます。 網から鮎を外す時にスイカの様な独特の香りがするのは、鮎が香魚と言われるゆえん。この香りは餌による影響が大きく、きれいな清流ほど香りが良いそうです。 きっと、自然の恵みに感謝できる、とっておきの体験になりますよ。

お問い合わせ先

イメージ画像 イメージ画像
名前馬瀬地方自然公園づくり委員会
URL http://www.maze-shizenkouen.jp